ごろごろトレーダーが自分を説得するための記事(笑)
両建ての非生産性を具体例で考える
事例
GBPUSD スプレッド3pipsの場合
ロスカット10pipsでドテンした場合の損益計算をロスカットした場合と両建てドテンした場合で考える
(1)ロスカットドテンした場合
1.32800L-1.32700ロスカット=-10pips
1.32700S-1.32600TP=+10pips
合計損益+-0pips
(2)両建てドテンした場合
1.32800L-
1.32700S×2Lot-1.32600TP=+20pips
ここで問題は1.32800Lがいくらで決済されるのかということです
1.32700Sを1.32600で買い戻すと同時に1.32800Lを売り決済した場合の価格は1.32600ではありません
ASKが1.32600時点ですからBIDは1.32570となります
つまり
1.32800L-1.32570=-23pips
となりますので合計損益は-3pipsとなります
損益分岐点も3pips(スプレッド分)不利になるということですね
倍プッシュした場合はどうなるか
(1)ロスカットドテンの場合
買い1をロスカットして売り2建てる=差し引き2の売り
(2)両建てドテンの場合
買い1を持ったまま売り3を建てる=差し引き2の売り
これで同じことをしたことになるわけです
ただしこの場合損益分岐点は3Pips不利になるのではなくて、半分の1.5pips不利になるということになります
結論
どちらにしてもロスカットせずに両建てするということは、ロスカットに比べて両建ての方がスプレッド分損していることになります
両建てするメリット
収益的に考えるとメリットはありません
ただ、操作性を考えるとないこともないのです
ロスカットしてドテンするという場合は、操作を2つしなければなりません
1.32800Lのロスカットの設定とは別に1.32700Sの新規注文を入れなければなりません
両建ての場合は1.32800Lはほっておいて、1.32700Sの新規注文を入れればいいだけとなります
MT4の場合、以前から申し上げていますように、建玉と新規注文と決済価格のラインがチャート上に並びますと非常に見にくくなり、どれがどれやら訳が分からなくなってきますので、操作性の面から考えると両建ての方が楽かも知れませんね
ちなみに両建てするかしないか選択できる場合に、両建てナシを選ぶと操作は楽です
国内のFX会社はこの仕様になっているところが多いです
もしくは両建て不可の場合でも同様です
この場合は、
1.32800L1Lotに対して新規で1.32700Sを2Lot入れておけば勝手にロング1Lotとショート1Lotが相殺されてショートが1Lot残りますので、1Lotドテンショートしたのと同じことになります
倍でドテンしたい場合はショートを3Lot入れておけば、結果的にショートが2Lot残りますので、倍でドテンしたのと同じことになります
だがしかし収益面から冷静に考えれば考えるほど
両建てするメリットはありません
A社とB社のスプレッドが3pips違う場合、3pips不利な方をわざわざ選んで使うような。。。。マゾだな~
両建てしていて「トントンで早く逃げたい」と思う場合はどういう状況か?
と考えてみると。。。。。
それはロットが増えすぎて早いところポジションを解消したいという場合です
この場合に損益分岐点が3pips違うというのは致命的になりかねません
倍出していて1.5pips違ってもキツイ
もっと出していて0.5pips損益分岐点が違ってもそれだけリスクが高まります
さらにロットが通常より増えてしまっているから早く解消したいわけで。。。。
100万通貨で3pips違うと約3万円違いますし、200万通貨だと約6万円違うというように、ロットが増えるほど収益額に対して影響が出てきます
特にトントンで逃げたいと思っている場合にはこの違いはなかなか無視できないのではないでしょうか
そんなことで・・・・
両建てはマゾ
これが結論と言うことで(笑)